春の日

2024年3月15日金曜日

宿世

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     「春の日」






母がお昼にこう言った

いいとこに連れてってあげる
そこでお弁当食べようよ

それでわたしらさんにんで
春陽炎(はるかげろう)の立つ道を
歌をうたって歩いていった

妹と手をつないで
母と手をつないで




歌をうたいきらないうちに
すぐに到着 近所の畑

菜の花でいっぱい
黄色とみどりでいっぱい
わあ、なんていいとこなんだろう

菜の花にうもれて
おむすびとゆで卵

ぽかぽか光のにおい
葉っぱと土のにおい
みんな春のにおい




思春期からの私を
母は嫌いぬいたけれど

でも
おかあさん




あのときは
たのしかったね






















✼‥┈┈‥✼‥┈┈‥✼‥┈┈‥✼

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作者



花陽(かよう)
詩人 


10代の頃から長年に渡る作品を
順不同で更新する詩の部屋です


今 出逢うべき一篇が
あなたに届きますように


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